『なぜ生きる2』の出版から7年ー2
高森顕徹会長が信頼していた人が、平均寿命に遠い年齢で、次々と亡くなっています。若くして亡くなった主治医についてはご存知の方も多いでしょうが、今年に入ってからでも、親戚でもないのにプライベートでも特別にかわいがっていた人、そして身内の中でも特別に信頼していた人です。
現生十種の益を得ているはずの高森会長には、現生の災いが降り注いでいます。
このことを取ってみても、高森会長の説明する現生十種の益や絶対の幸福が嘘であったと判るでしょう。高森会長の酷い人格が暴かれ、その上盤石と思われていた教義までもが豆腐のように軟弱であったと周知されたのですから、高森会長は怒りと悔しさに満ち溢れていることでしょう。ただし、思考ができる状態ならばです。
さて、mixiでの三願転入の法論で、19願が万人共通で必要不可欠であるとする最大の根拠が19願文にある「十方衆生」でした。実は、この法論までは、この「十方衆生」の理屈を退会者が直接論破してきませんでした。
ところがmixiでの法論ではこれを覆す根拠が出されたのです。
それが『大無量寿経』の異訳経である『平等覚経』と『大阿弥陀経』でした。親鸞聖人は、『教行信証』において、『大無量寿経』の異訳経を通して、『大無量寿経』を解釈された箇所があります。有名なところでは18願成就文の「乃至一念」を信心と解釈された根拠を『大無量寿経』ではなく『無量寿如来会』とされたところです。
『平等覚経』と『大阿弥陀経』も度々引かれていますので、親鸞聖人が異訳経を重要視されていたことは間違いありません。
そこで退会者は『大無量寿経』の19願文を『平等覚経』と『大阿弥陀経』で出したわけです。すると「十方衆生」の意味が明確になるのです。
その時の説明が
『大無量寿経』18願の「十方衆生」
=『平等覚経』17願の「諸天人民蠕動之類者」
=『大阿弥陀経』4願の「諸天人民蜎飛蠕動之類」
=諸々の神々や人々や虫の類
『大無量寿経』19願の「十方衆生」
=『平等覚経』18願の「諸佛國人民有作菩薩道者」
=『大阿弥陀経』7願の「八方上下無央數佛國諸天人民若善男子善女人有作菩薩道」
=諸々の仏国土の菩薩の行を行う者
でした。18願の「十方衆生」は、文字通りすべての衆生ですが、19願の「十方衆生」は、菩薩道を歩む者、つまりは聖道門で修行している人もしくは聖道門で修行をしてきた人の意味になるのです。18願と19願では同じ「十方衆生」でも意味が明確に違うのです。
高森会長には想定外の「十方衆生」の反論に、茫然自失状態でした。
mixiでの法論に反論したことになっている『なぜ生きる2』でも、このことについては全く触れていませんし、未だにこれに対する反論がないので、高森会長にとっては、この一発が如何に効いたかが判ると思います。高森会長でも、さすがに経典を否定することはできなかったのです。
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コメント
会長の娘ですね。親鸞会の崩壊が顕然化してます。
投稿: 元JSS | 2020年12月10日 (木) 13時03分
死者に鞭打つようですが、ひとこと。
会長と関係が近い人ほど、会長の人間性やら欺瞞性やらには、いやでも気がつくはずです。
そうでありながら、自己の保身か利益のためなのか、見て見ぬふりをして会長の正体を隠し、余つさえ会長に加担して会員や世間に偽の教えを振り撒いていた。その報いからは誰も逃れられない。身の上や仕事やらに悪果を受けた様を見せつけられた思いです。
投稿: ( 人 ) | 2020年12月13日 (日) 16時20分