「雑行」に関するお粗末な詭弁
10年前のmixiでの法論で高森顕徹会長に「欣慕浄土の善根」を教えたら絶句したのですが、この「欣慕」は善導大師の『散善義』にある第三深信
また決定して深く、釈迦仏この『観経』に三福九品・定散二善を説きて、かの仏の依正二報を証讃して、人をして欣慕せしむと信ず。
のことを指しています。
『観無量寿経』の定散二善および19願は浄土を「欣慕」、つまり願い慕わせ、聖道門から浄土門へ導くという方便の役割を説明されています。念のために説明しておきますと、浄土を願わせるのですから、浄土を願っていない人、つまりは聖道門の人のため、正確には聖道門を断念した人のために、『観無量寿経』の定散二善および19願という方便があるのだ、ということです。
高森会長にとって、これは衝撃だったのでしょう。法論で負けた悔しさから書いた『なぜ生きる2』では17章に、突如七深信を載せていますが、この第三深信について説明できなかったことからもそれが判ります。
mixiでの法論ではこの後、独り言をつぶやき始めます。
「雑行を捨てよ」とは、善をするなということではなく、悪い心がけを捨てよということである
前回までの説明を理解できたなら、このつぶやきが如何に頓珍漢なことかお判りかと思います。
「雑行」=聖道門の「行」+浄土往生のためという「心がけ」
ここから悪い「心がけ」を捨てたらどうなるか?
「雑行」-「悪い心がけ」=聖道門の「行」
答えは、単なる聖道門の「行」になるだけです。つまり、「雑行」は「行」が間違っているから「行」を捨てよという意味でしか、親鸞聖人も蓮如上人も仰っていません。
高森会長の言っていることは詭弁なので、聖教を読んだなら簡単に詭弁を見破ることができますが、会員は聖教を読んでいないので、詭弁に騙され続けているだけなのです。
「雑行」に関するもう一つの詭弁は、こんなものです。
私がW講師に法論を申し込んで突き付けた高森会長の間違いの1つに
6.定散二善について
親鸞聖人 定散二善を捨てよ
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高森会長 定散二善をせよ
がありますが、これを親鸞会は私には直接反論せずに『顕真』平成24年11月号に「ひと口問答」として内輪向けに反論したというパフォーマンスを示したのが、
問い
親鸞聖人は定散二善を捨てよと仰っているのに、定散二善を勧めるのは間違い、という人がありますが、如何でしょうか。
答え
煙草をのまない人に煙草を捨てよと言う人はありません。素っ裸の人に何かを捨てよと言う人もありません。結婚もしていない者に離婚ということがないのと同じです。
親鸞聖人が定散二善を捨てよと仰っているのは、定散二善を行っている人に仰っているのです。
(後略)
でした。
捨てるためには持っていないと捨てることができないから、まずは持つことを勧めるのは当然だ!
という詭弁です。
これは聖教を読まなくても簡単に論破できます。私はこの”反論”を入手後、即座に再反論しました。
問い
煙草をのまない人に煙草を捨てよと言う人はありません。素っ裸の人に何かを捨てよと言う人もありません。結婚もしていない者に離婚ということがないのと同じです。
親鸞聖人が定散二善を捨てよと仰っているのは、定散二善を行っている人に仰っているのです。答え
中学高校の頃、先生からよく言われませんでしたか、「煙草をのむな」と。大半の生徒は煙草をのんだことがないですが。温泉にいくと、「服や水着を着て入らないでください」と注意書きしてあるところがあります。99%以上の人は素っ裸ですが。聖道門では結婚を禁じています。日本は別として他国の僧侶は誰も結婚していませんが。
親鸞聖人が定散二善を行っていない人に、定散二善をせよと仰ったお言葉を示してください。
ここには書きませんでしたが、私がこの詭弁に対していつも言うのが、
自殺をするなと国が呼びかけていますが、その意図は、
自殺をしていない人に自殺をするなとは言われないので、まずは自殺をさせてみるということですか?
少し考えれば判りそうな、お粗末な詭弁です。私が会員の時でもこれは詭弁だと思っていましたが、今の会員はこの詭弁を真実と本気で思っているようで、びっくりします。
なお、「雑行」、定散二善を行っている会員は、今からまだ「雑行」、定散二善を行う意味は何でしょうか?
会員がすでに持っている「雑行」を捨てれば済む話ですが、更に「雑行」を増やす理由は何ですか?
答えは簡単です。
会員に金集め、人集めをさせるため。
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コメント
高森先生に間違いがあるはずがない
と信じ切っていましたが、間違いしかなかったとようやく知らされました。
金集め人集めに利用され続けてきたことが悔しいです。
投稿: あぷ | 2020年4月20日 (月) 20時27分
あぷ様
退会した人は、皆同じ気持ちです。
投稿: 飛雲 | 2020年4月21日 (火) 09時43分