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2019年2月17日 (日)

トルストイよりも仏教を知らない高森顕徹会長

本日は、高森顕徹会長が久しぶりに座談会で話をしました。座談会の質問は

蓮如上人が映画『なぜ生きる』の中で「オカシナ話」と言われているのは、どんな話でしょうか

というオカシナ質問で、それに対するオカシナ回答をしただけの、とてつもなく中途半端な内容でした。

高森会長のシナリオによる「オカシナ話」とは、

100%死ななければならないのにどう生きるかしか考えていない、死んだらどうなるかを考えていない

ことだそうです。一日かけてその話をして終わりです。「オカシナ話」だから阿弥陀仏の本願を求めましょう、ということすら言わないのです。自分が書いたシナリオを単に解説するだけの、どーでもよい話を聞いて、それで会員が満足したとしたら思考は完全停止しているのでしょう。

午後からは「オカシナ話」をまともに見せかけるために高森会長創作の「人間の実相」の話をしたのですが、この「人間の実相」の話が「オカシナ話」です。

御存知の方も多いでしょうが、一応、説明しておきます。
この元は『仏説譬喩経』の内容だとして今まで話をしてきたのですが、それは大嘘です。実際に見てみると

佛説譬喩經
大唐三藏法師義淨譯
如是我聞。一時薄伽梵。在室羅伐城逝多
林給孤獨園。爾時世尊於大衆中。告勝光王
曰。大王。我今爲王略説譬喩。諸有生死味
著過患。王今諦聽。善思念之。乃往過去。於
無量劫。時有一人。遊於曠野爲惡象所逐。怖
走無依。見一空井。傍有樹根。即尋根下。潜
身井中。有黒白二鼠。互齧樹根。於井四邊
有四毒蛇。欲螫其人。下有毒龍。心畏龍蛇
恐樹根斷。樹根蜂蜜。五滴墮口。樹搖蜂散。
下螫斯人。野火復來。燒然此樹。王曰。是人
云何。受無量苦。貪彼少味。爾時世尊告言。
大王。曠野者喩於無明長夜曠遠。言彼人者。
喩於異生。象喩無常。井喩生死。險岸樹根
喩命。黒白二鼠以喩晝夜。齧樹根者。喩念
念滅。其四毒蛇。喩於四大。蜜喩五欲。蜂喩
邪思。火喩老病。毒龍喩死。是故大王。當知
生老病死。甚可怖畏。常應思念。勿被五欲
之所呑迫。爾時世尊重説頌曰
    曠野無明路 人走喩凡夫
    大象比無常 井喩生死岸
    樹根喩於命 二鼠晝夜同
    齧根念念衰 四蛇同四大
    蜜滴喩五欲 蜂螫比邪思
    火同於老病 毒龍方死苦
    智者觀斯事 象可厭生津
    五欲心無著 方名解脱人
    鎭處無明海 常爲死王驅
    寧知戀聲色 不樂離凡夫
爾時勝光大王聞佛爲説生死過患。得未曾
有。深生厭離。合掌恭敬。一心瞻仰。白佛言。
世尊。如來大慈。爲説如是微妙法義。我今
頂戴。佛言。善哉善哉。大王。當如説行。勿
爲放逸。時勝光王及諸大衆。皆悉歡喜。信
受奉行
佛説譬喩經

漢文ですので、判りにくいかもしれませんが、明確に違うところがたくさんあります。参考までに『浄土真宗本願寺派総合研究所』にある「甘い蜜(黒白二鼠の譬え)」を転載しておきます。

昔、一人の旅人が広い野を歩いていると、後ろから悪ゾウが追いかけてきました。
周りを見まわしても、身を隠すところがありません。
木の根が垂れている、から井戸があるのを見つけました。
その木の根をつたってから井戸の中に身を潜めました。
ほっとするのも束の間、目の前に黒と白の二匹の鼠が出てきて、かわりがわりに木の根をかじっています。
下を見れば古井戸の底で、一匹の大きな毒龍が口をこちらに向けており、四匹の毒ヘビが井戸の四辺にいて、男の落ちてくるのを待ち受けているではないですか。このままでは確実に細い根はちぎれて、龍や蛇に食べられてしまいます。
男は恐怖に身を震わせていました。
木の根にはミツバチの巣がありました。その巣から甘い蜜が五滴、口のなかに堕ちてきました。そのなんとも言えない蜜の甘さに心が奪われ、もっと甘い蜜をなめたいと思って、いまにも切れそうな木の根をゆさゆさと揺すっています。その上さらに、野火がこの木を焼こうとしています。

ここに出てくる広い野とは私たちの永い迷いを喩えています。
ゾウとは無常、井戸は人生、木の根はいのちを喩えています。
黒白の二匹の鼠は昼と夜を喩え、私のいのちが徐々に終わりに近づいていることを示しています。
井戸の周りの四匹の蛇は地・水・火・風の四大を、五滴の蜜は色・声・香・味・所触の五欲を喩えています。
蜂はよこしまな思いを喩え、火は老病を喩えています。
そして龍は死を喩えています。
私たちは、このように知って、世間の楽に心奪われることなく、人生の無常に思いをいたして、苦悩の解決を求めていかなければならないのです。

経典に忠実なのは、高森会長でしょうか本願寺派でしょうか。
言うまでもないことです。

もう一つ参考までにトルストイ著『わが懺悔』(米川正夫訳)

 古い東方の寓話にも、曠野の中で怒り狂う猛獣に襲われた旅人のことが語られている。猛獣をのがれようと思って、旅人は水のない古井戸へ飛び込んだ。ところが、見るとその井戸の底には一疋の龍が、たゞ一呑みと大きな口をあけて待っている。そこでこの不幸な旅人は、怒り狂える猛獣のために命を落としたくなかったが、外へ匍い出ることもできないし、それかといって、龍に食われたくもないので、井戸の底へ飛びこむこともできず、せんかたなく、中途の隙間に生えている野生の灌木の枝につかまって、宙に身を支えていた。そのうちに手が次第に弱ってきた。で、彼は間もなく、前後に自分を待っている死の手に身を委ねなければならぬと感じたが、それでも、宙にぶらさがっていた。そこへ、黒と白と二疋の鼠が現われて、彼のぶらさがっている灌木の幹の周囲を、ちょろちょろと同じ速度で廻りながら、じりじりと噛み耗らすのに気がついた。もう今にも灌木はぶつりと切れてたおれかゝり、彼は龍の口へ落ちてしまうにちがいない。旅人はそれを見て、我が滅亡の避け難いのを知った。しかも、彼はそこにぶらさがっている間、自分の周囲を物色して、灌木の葉に蜜の雫がついているのを発見すると、そこまで舌をのばして、嘗め味わうのであった。

仏教を知らずに、伝聞で知ったトルストイの方が経典の内容に近いです。

高森会長の仏教の知識は、トルストイ以下だということが明白になりました。

思考停止の会員で反論があるなら、いつでもどうぞ。ただし、仏教の経典の根拠で示してくださいね。高森教の経典を出されても困りますよ。

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コメント

その昔、親鸞会館の邦語コーナーに置いてあった「人生論対話」(だったと思いますが)という本の中に、まさにトルストイのこのたとえ話がそのまんま引用されていて、「親鸞会で教えてることがでたらめだなあ」と思ったのはいい思い出です。ただ、周りにそれを問題視する人が誰もいなかったことは不思議でした。

投稿: ああああ | 2019年2月17日 (日) 21時47分

5年以上前に、こちらのサイトを見て親鸞会を退会した者です。退会前後1年ほどは、泣きながらこちらを何度も訪問しましたが、その後は心穏やかに過ごせるようになりました。今でも欠かさずにブログを書かれているのですね。影ながら応援しております。

すみません、ここに書くことではないかもしれないのてすが、「親鸞聖人と大沼和上に学ぶ会」という高岡市の団体から、コピーの手紙と「大沼法龍ご説法の記録(一)(二)」という小冊子が突然送られてきました。これは親鸞会の関係ですか?それとも別の団体だけど、名簿が漏れているということなのでしょうか?もし何かご存じでしたら教えていただけないでしょうか、不安です。

投稿: | 2019年2月19日 (火) 14時11分

あああ様

私もそうでしたが、トルストイが間違っていると信じ込んでいました。まさか会長が間違ったことを言っているとは、夢にも思っていませんでした。


名無し様

応援ありがとうございます。
その会のことを直接は知りませんが、そういう会があるということは噂で聞いています。その会は、親鸞会の退会者が大半でしょうから、その関係で情報が漏れたのだと思います。

投稿: 飛雲 | 2019年2月19日 (火) 22時04分

早速のご回答ありがとうございました。
親鸞会の退会者の多い会なのですね。親鸞会のダミー団体だったら嫌だなあと思っていたので、ひとまず安心いたしました。会員同士で年賀状をやりとりしておりましたし、退会者の方には住所など知られててもおかしくないですね。だからといってこちらからその団体にコンタクトを取ろうとは思ってないのですが……

投稿: 2/19の名無し | 2019年2月23日 (土) 08時53分

飛雲様

お返事ありがとうございました。もっとも、現在は飛雲さんはじめ皆さんのご活躍で親鸞会のオカシナ点が種々明らかになりました。引き続きのご活躍をお念じ申し上げます。

投稿: ああああ | 2019年2月24日 (日) 00時06分

毒矢の話を思い出します。

投稿: | 2019年2月28日 (木) 23時40分

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