高森顕徹会長の語る霊言を信じる絶対の幸福の科学
当ブログを開設してから7年が経ちましたが、その間に、コメント欄で多くの法論をしてきました。しかし、ここ数年は法論以前の低レベルのコメントが大半となってきて、親鸞会の衰退をコメントからも感じます。
高森顕徹会長と親鸞会をこれだけ扱き下ろしているのに、講師も会員も教義的な反論ができないのです。40年来の会員でも、私に対する人格攻撃しかできず、教義には何一つ触れないコメントで荒すのが関の山です。以前から言っていますが、人格攻撃されるのは、嬉しいことです。なぜなら、私の言っていることに反論できない、つまり賛同せざるを得ないと言っているのと同じだからです。
聖教に依らない妄想のコメントも、荒しにしかなりませんので、それが続くなら当然の措置として削除しスパム設定します。
なお、聖教に基づいた理屈の通る反論なら、いつでも大歓迎です。スパム設定を解除します。
さて、ついでですから、二河白道の譬えについて基本的なことをもう少し説明します。
言うまでもなく、二河白道の譬えは善導大師が作られた話です。『散善義』の中で『観無量寿経』の回向発願心を解釈なされたところで出てくるのですが、この譬えの前に
また一切の往生人等にまうさく、いまさらに行者のために一の譬喩を説きて、信心を守護して、もつて外邪異見の難を防がん。
と仰っています。
信心守護の譬えですから、真実信心についての解説であり、求道の譬えではないことは明白です。
この譬えを親鸞聖人は『教行信証』信巻に引かれていますので、親鸞聖人も、真実信心を顕わされたのが二河白道の譬えとされたのは、疑いようのない事実です。19願の意味があるなら、化土巻に二河白道の譬えを引かれるでしょうが、それはありません。
『教行信証』は高森会長にも会員にも難しすぎるでしょうから、『教行信証』をまとめられた『浄土文類聚鈔』で再度説明しますと、二河白道の譬えの解説があるのは、
問ふ。念仏往生の願、すでに三心を発したまへり。論主、なにをもつてのゆゑに一心といふや。
という問いに対する答えの中です。
答えとして18願の三心(至心・信楽・欲生我国)の説明をされた後に
これによりて師釈を披きたるにいはく、「西の岸の上に人ありて喚ばひてのたまはく、〈なんぢ、一心に正念にしてただちに来れ、われよくなんぢを護らん。すべて水火の難に堕せんことを畏れざれ〉」と。また〈中間の白道〉といふは、すなはち、貪瞋煩悩のなかによく清浄願往生の心を生ぜしむるに喩ふ。仰いで釈迦の発遣を蒙り、また弥陀の招喚したまふによりて、水火二河を顧みず、かの願力の道に乗ず」と。{略出}
ここに知んぬ、「能生清浄願心」は、これ凡夫自力の心にあらず、大悲回向の心なるがゆゑに清浄願心とのたまへり。しかれば、「一心正念」といふは、正念はすなはちこれ称名なり。称名はすなはちこれ念仏なり。一心はすなはちこれ深心なり。(後略)(現代語訳)
そこで、 善導大師の 『観経疏』 をひらくと、 次のようにいわれている。
「西の岸に人がいて、 <そなたは一心に正念してまっすぐに来るがよい。 わたしがそなたを護ろう。 水の河や火の河に落ちるのではないかと恐れるな>と喚ぶ声がする」
また次のようにいわれている。
<水の河と火の河の間にある白い道> というのは、 貪りや怒りの心の中に、 往生を願う清らかな信心がおこることをたとえたのである。 浄土へ往生せよという釈尊のお勧めと、 浄土へ来たれと招き喚ぶ阿弥陀仏の仰せにしたがって、 貪りや怒りの水と火の河を気にもかけず、 阿弥陀仏の本願のはたらきに身をまかせるのである」
これによって知ることができた。 「清らかな信心が起こる」 とは、 凡夫が自力で起す心ではない。 大いなる慈悲により回向された心であるから、 清らかな信心といわれているのである。 そして 「一心に正念して」 というのは、 「正念」 とはすなわち称名である。 称名はすなわち念仏である。 「一心」 とは深い心、 すなわち深心である。
と続きます。
白道=能生清浄願心=凡夫自力の心にあらず
と明確に仰っていますから、二河白道の譬えは、他力の真実信心についてです。
このように二河白道の譬えに、19願はどこにも出てきませんから、二河白道の譬えは三願転入の否定の根拠でもあります。
そもそも、『浄土文類聚鈔』にも、19願も三願転入もないのですから、三願転入の教えなるものは、親鸞聖人にはあり得ないのです。
親鸞聖人が仰ってもいないのに、これが本意だと判るというのは、何とかの科学の総裁の霊言と同じです。高森会長の語る霊言を信じるのは勝手ですが、真宗とは無関係な宗教です。絶対の幸福の科学とでも名乗るのが宜しいかと思います。
また高森会長でさえ言っていない妄想コメントを書き込む会員も、霊言の類なのでしょうから、真宗をやめて改宗した方がいいです。
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