『なぜ生きる2』のトンデモ邪義28
現会員の人から、「飛雲のお陰で迷惑している、飛雲を閉鎖してほしい」と懇願されることがあります。良いことです。飛雲を読んで、反論できないから、会員や入会を考えている人を惑わさないでくれ、という切なる願いでしょうが、親鸞会は親鸞聖人の教えを正しく伝えているという自信がすでになくなっている証拠です。
年々異常になる金集めに疲弊し、教えに対する自信を喪失した幹部の、益々悲惨な未来が、容易に想像できます。
さて『なぜ生きる2』13章のまとめとして
釈迦は王舎城の悲劇を通して『観無量寿経』で、何を明らかになされたのか。
イダイケ夫人のような心想羸劣の極悪人を救わんがために、弥陀は十九願(方便)を建てられた御心を解明されたものと親鸞聖人は断定されたのである。故に『和讃』には、こう讃仰されている。
「大聖おのおのもろともに
凡愚底下のつみひとを
逆悪もらさぬ誓願に
方便引入せしめけり」 (浄土和讃)
(意訳)
「極悪最下の罪人も
救う弥陀の方便を
御仏方が役を持ち
王舎城で芝居する」
とあります。
これも頓珍漢な解釈です。この前の和讃は、
弥陀・釈迦方便して
阿難・目連・富楼那・韋提
達多・闍王・頻婆娑羅
耆婆・月光・行雨等
ですが、これを承けての「大聖おのおのもろともに」です。つまり、「おのおのもろともに」とは「阿難・目連・富楼那・韋提・達多・闍王・頻婆娑羅・耆婆・月光・行雨等」のことを指します。王舎城の悲劇の登場人物が、「凡愚底下のつみひとを 方便引入せしめけり」です。
要するに、韋提希も「方便引入せしめけり」の主語の一人で、韋提希が「方便引入」したのであって、「方便引入」させられたという意味ではありません。
飛ばした「逆悪もらさぬ誓願に」ですが、「逆」は五逆、「悪」は十悪で、以前から言っているように、韋提希は十悪の者ですが五逆の者つまり極悪最下の者ではありません。五逆の者つまり極悪最下の代表が阿闍世ですので、親鸞聖人は王舎城の悲劇の主人公を阿闍世とされているのです。
まとめてこの和讃を説明しますと、
釈尊と王舎城の悲劇の登場人物が十悪の者(韋提希)、五逆の者(阿闍世)などの役を演じられて、
生死の大海の底に沈んでいる罪人を
十悪、 五逆の罪人ももらさない18願に
導き入れてくださった
こういうことです。
釈尊が韋提希を善巧方便引入せられた、ではなく、釈尊と韋提希達が善巧方便引入せられた、です。
今回はほとんど国語のレクチャーでした。
もちろん釈尊が韋提希に善をさせたとか、そんな意味は皆無です。
韋提希に対して定善も散善も勧められることなく、十悪の韋提希が救われ、下品下生のところで、五逆の者は念仏を10回称えて往生すると説かれたのが『観無量寿経』です。ただし、五逆の者が救われることの実例は『観無量寿経』にはないので、それを『涅槃経』から長々と引用されて、五逆の阿闍世で「逆悪もらさぬ誓願」を証明されたのが、『教行信証』です。
『観無量寿経』くらい読んでからアニメを作れよ、と言いたいところですが、親鸞聖人の御著書さえ高森顕徹会長は読んだことがないのですから、教義はすべて妄想です。
なお、私の指摘が不当であることを証明できたなら、このブログをいつでも閉鎖しますので、現会員は遠慮せずに、反論のコメントをしてください。ただし、聖教に基づいての反論でなければ、完全な妄想ですから、相手にしません。
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コメント
「縄を恨む泥棒」よく会長の説法で出てきましたが、このブログ=縄なんでしょうね。自身と親鸞会の悪行に目を向けて欲しいものです。
投稿: | 2015年11月23日 (月) 09時46分
迷惑とは何たる言い草でしょうね
会員は高森会長を妄信していたいだけのようです
お聖教に書かれてあることよりも高森会長の言うことが優先されるんでしょう
『大論』(大智度論)に四依を釈していはく、
「涅槃に入りなんとせし時、もろもろの比丘に語りたまはく、
〈今日より法に依りて人に依らざるべし、義に依りて語に依らざるべし、
智に依りて識に依らざるべし、了義経に依りて不了義に依らざるべし。
この教えに背く見本のような人たちです
投稿: | 2015年11月23日 (月) 17時10分
退会者である自分は、「親鸞会は飛雲に向き合って、親鸞聖人のみ教えを顕かにしてもらいたい。それが叶わないから退会しました。財施が厳しいからではありません(多くの退会者は耐えられた」と思います。
投稿: | 2015年11月27日 (金) 18時56分