一口問答(法の深信10)
問い
親鸞聖人は、御自身の往生について断言されている御文はいくつもあります。これこそ往生がハッキリする証拠ではありませんか。
答え
親鸞聖人は、他人の往生も断言されています。七高僧を初め、聖覚法印、隆寛律師、明法房などです。以前にあなたが出した『教行信証信巻』の略した箇所「まことに知んぬ、弥勒大士は等覚の金剛心を窮むるがゆゑに、竜華三会の暁、まさに無上覚位を極むべし。」は、弥勒菩薩が仏に成るのがいつなのかを断言されています。仏智でなければ判らないことで、『菩薩処胎経』に説かれてあることを親鸞聖人はそのまま断言されただけです。
参考までに、『教行信証』で「まことに知んぬ」と断言された箇所は、ほとんどが聖教の解釈上での話で、理解できたの意味です。もちろん獲信したことで難しい聖教が理解できるようになることはありません。
例
「これすなはち真実の行を顕す明証なり。まことに知んぬ、選択摂取の本願、超世希有の勝行、円融真妙の正法、至極無碍の大行なり、知るべしと。」(行巻)
「まことに知んぬ、疑蓋間雑なきがゆゑに、これを信楽と名づく。」(信巻)
「しかれば大聖の真言、宗師の釈義、まことに知んぬ、この心すなはちこれ不可思議不可称不可説一乗大智願海、回向利益他の真実心なり。これを至心と名づく。」(信巻)
「まことに知んぬ、二河の譬喩のなかに「白道四五寸」といふは、白道とは、白の言は黒に対するなり。」(信巻)
「まことに知んぬ、至心・信楽・欲生、その言異なりといへども、その意これ一つなり。」(信巻)
「しかれば大聖の真言、まことに知んぬ、大涅槃を証することは願力の回向によりてなり。」(証巻)
「まことに知んぬ、これいましこの『経』に顕彰隠密の義あることを。」(化土巻)
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コメント
真知と信知
もちろん対論者の顕徹さんとその一派には想像もつかいないだろうけど、ミイラとりがミイラになったら駄目ですね。
投稿: | 2014年7月15日 (火) 01時34分
最近更新が増えて個人的に喜んでいます
また大きな財施が募られるらしい
投稿: | 2014年7月20日 (日) 19時24分
またお金を取るのですか。大変ですね。
親鸞会という丸太・板切れにつかまっていると塩水飲んで土左衛門になりますね。
投稿: | 2014年7月20日 (日) 22時46分
コメント頂いた皆様
一口問答はこれでやめようかと思いましたが、更新を楽しみにされているなら、もう少し続けます。
金金金の親鸞会は、台所事情が相当に苦しいのでしょう。会員は死ぬまで(死んでからも遺産まで)搾取され続けます。
投稿: 飛雲 | 2014年7月21日 (月) 08時51分
真知は信前でもできるってことですよね?
投稿: | 2014年7月27日 (日) 13時10分
最後の名無し 様
上記に挙げた内容は、教義的なことですから、これらは能力があるという前提で、信前に真知できます。
投稿: 飛雲 | 2014年7月27日 (日) 20時14分