一口問答(法の深信3)
問い
親鸞聖人は、「まことに知んぬ、(中略)念仏の衆生は横超の金剛心を窮むるがゆゑに、臨終一念の夕べ、大般涅槃を超証す。」(教行信証信巻)と仰っていますから、浄土に往生することがハッキリと知らされることは、間違いないです。
答え
親鸞聖人が仰っていることは、信心獲得した人は臨終と同時に仏のさとりを開くと知らされた、ということです。
ところがこれは七高僧方は仰っていないことです。たとえば曇鸞大師は、「仏願力に乗じて、すなはちかの清浄の土に往生を得、仏力住持して、すなはち大乗正定の聚に入る。」(浄土論註)とあるように、浄土に往生してから、正定聚に入り、そして仏になるということです。他の方も同じです。
また聖覚法印も、「順次生に浄土に生れて、浄土にして菩薩の行を具足して仏に成らんと願ずるなり。この門は末代の機にかなへり。」(唯信鈔)と言われています。
もし信心獲得したら親鸞聖人が仰ったことをハッキリと知らされるとするなら、七高僧方や聖覚法印は、異安心になりますよ。
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コメント
「七高僧方は仰っていない」
という文章は、「七高僧方で仰った方はない」と読めますが、七高僧も教えておられますよ。
「成等覚証大涅槃」といふは、「成等覚」といふは正定聚の位なり。
この位を龍樹菩薩は「即時入必定」(易行品)とのたまへり、曇鸞和尚は「入正定之数」(論註・上意)とをしへたまへり、これはすなはち弥勒の位とひとしとなり。『尊号真像銘文』
いい加減なことを言わないでください。
投稿: | 2014年7月 9日 (水) 18時21分
名無し 様
これは親鸞聖人がこのように解釈なされた、という意味です。本来は往生後に、正定聚に入ると仰ったものを、親鸞聖人は現生で往生が定まった時点で「往生後に正定聚に入る」を現生にもってこられたのです。
判りやすく言うと、
七高僧は
獲信→往生→正定聚→成仏
こうだったのを、親鸞聖人は
獲信(=往生が定まった)→正定聚→往生を遂げる→成仏
となされたのです。
いい加減な親鸞会の教えに騙されないようにしましょう。
投稿: 飛雲 | 2014年7月 9日 (水) 18時29分