一口問答(三願転入4)
問い
弥陀は十九願を建てて善を勧め、釈迦が一代、廃悪修善を説かれたのは、知った分かったの観念の遊戯ではなく、実地にやらせるためであったと、聖人は仰せになっています。
その文証が、
「しかるに濁世の群萌、穢悪の含識、いまし九十五種の邪道を出でて、半満・権実の法門に入るといへども、真なるものははなはだもつて難く、実なるものははなはだもつて希なり。偽なるものははなはだもつて多く、虚なるものははなはだもつて滋し。
ここをもつて釈迦牟尼仏、福徳蔵を顕説して群生海を誘引し、阿弥陀如来、本誓願を発してあまねく諸有海を化したまふ。」(教行信証化土巻)
です。
答え
御文の前半の意味が抜けています。「半満・権実の法門」は聖道門のことですから、聖道門に入っても、「偽なるもの」「虚なるもの」ばかりである、ということです。そして後半の「ここをもって」に繋がりますから、阿弥陀仏の19願と釈尊の『観無量寿経』定散二善は、聖道門に入っても虚偽なるものに対して説かれたと、聖人は仰せになっています。
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