仏教、浄土門、真宗を語る資格のない高森顕徹会長
19願がすべての人に関係がある、と親鸞会が主張する唯一の根拠が「十方衆生」ですが、その意味について正しく理解できていないために、3年前のmixi法論で、大恥をかいたのです。
「十方衆生」あるいはその同義語の「一切衆生」等は、多くの経典に普通に出てくる熟語です。「十方衆生」「一切衆生」とある経典すべてが、私たちに関係あるという発想は普通の人には起きないと思います。
承元の法難のきっかけとなった『興福寺奏状』や、法然上人を激しく非難した明恵高弁の『摧邪輪』などを読んでみれば判りますが、法然上人が19願をほとんど無視されたことに対して怒りをぶつけています。その際に、
19願に「十方衆生」とあるからすべての人に関係あるだろう
という論理展開をした人はありません。もちろん、法然上人も19願の「十方衆生」には何も触れられていません。
一方で、法然上人を非難した聖道諸師は、18願について悪人を仏教へ導くための方便としか見做していませんでした。
18願に「十方衆生」とあるから聖道門の我々にも関係がある
とは全く思っていなかったわけです。
そして、これら聖道諸師に対して親鸞聖人が反論されたのですが、その際にも
18願に「十方衆生」とあるから聖道門の人にも関係がある
という論理を使われてはいません。
要するに、聖道門であっても浄土門であっても、
「十方衆生」とあるからすべての人に直接関係がある
という理屈は元々ないのです。
「一切衆生」といえば有名なのが、『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」です。この「一切衆生」に闡提が含まれるのかどうかで、かつて問題になったことがあります。
ウィキペディア「一闡提」にも書かれていることです。
このように、涅槃経の前半部では一闡提は成仏しない者とされるが、涅槃経後半部になって一闡提でも仏性は有るので成仏できる可能性はあり、その救済の可能性を最終的に説いている。
竺道生は、いまだ法顕訳の泥?経(涅槃経の前半部)しか伝わっていなかった頃、そこに説かれていた「一切衆生悉有仏性」(一切の生きとし生けるものはことごとく仏と成ることができる性質がある)という経文にインスパイアされ、一闡提の成仏を先んじて説いたが、他の学僧から認められず排斥され蘇州の虎丘寺に流された。そこで道生は、山川の石に向かって闡提成仏の義を唱えるや石が首肯(くびをうなずいて)し、飛び上がって喜んだという伝説がある。しかして後に曇無讖訳の北本涅槃経(後半部)が伝えられるや、そこに闡提の成仏が説かれていたことから、道生の先見の明に学僧衆が皆感嘆したといわれる。
このように、「一切衆生」とあるからそこに洩れる者がある筈が無い、という単純な発想は昔からないということです。
親鸞聖人は『尊号真像銘文』に
「唯除五逆誹謗正法」といふは、「唯除」といふはただ除くといふことばなり、五逆のつみびとをきらひ、誹謗のおもきとがをしらせんとなり。このふたつの罪のおもきことをしめして、十方一切の衆生みなもれず往生すべしとしらせんとなり。
と仰っていますが、「十方衆生」とあるから無条件で「十方一切の衆生みなもれず」ではなく、「唯除五逆誹謗正法」とあるから「十方一切の衆生みなもれず」と教えられています。
逆に言えば、「唯除五逆誹謗正法」がない19願の「十方衆生」は「十方一切の衆生みなもれず」ではないということです。
仏教の常識もない、法然上人が非難攻撃された理由も知らない、親鸞聖人の御著書も読んだことが無い高森会長には、もともと仏教、浄土門、真宗を語る資格はないのです。
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コメント
華光の人は将来仏法の仇となる誘ってはいけない人物を誘ってしまった。
投稿: | 2013年5月 1日 (水) 20時10分
名無し 様
宿業ですから、仕方が無いでしょう。
投稿: 飛雲 | 2013年5月 1日 (水) 20時27分
五年ほど前の法話にて
バカ息子の不倫とその後の対処のまずさが露呈して、退会する会員が後を絶たないことをうけて、
「どうするんですかってねえ。やめていくのはねー、その人の業だからねえ。まあ、その人の後生だから。」
おいおい、それを言うなら、
お前らが「悪縁」になってることが問題じゃないのかよ。
真実とのご縁結び「橋渡し」になるべき教団が、会員の大事な仏縁を切る悪い存在になっていることこそ、
問題となっていることに鈍感な高森会長に、心底呆れた瞬間だった。
投稿: | 2013年5月 1日 (水) 21時21分
高森会長は最初から真実に関心はありません。
自分の欲を満たすために徹信会を立ち上げました。
飛雲さんが仰る通りです。
タテマエとして阿弥陀仏を利用しますが、実態は自分を本師本仏として拝ませていますし。
「去る者は追わず」というのは華光のパクリだと思います。カッコイイから真似ただけ。
映画に出てくる"サイコ野郎"を連想させます。
投稿: | 2013年5月 2日 (木) 01時26分
親鸞会は、言っていることとやっていることが違いすぎることがよくありますが、言っていることも無茶苦茶です。
投稿: 飛雲 | 2013年5月 3日 (金) 08時07分
高森の実母がおかしい
あの一族は講演前に皆から挨拶と尊敬を受けまくってながら不倫粛清したり豊田商事の金をヤバイと知りながら受けとるやつらだ
どれだけ社会的に迷惑かけてもでっち上げとかさ
いかれてるのは会長の実母からだわ
よく会長は厳しく育てられたとか言うが父親の話しはなんでしたくないのかな
どうせ厳しく育てられたとかも嘘だろう
無神経無責任無反省
こんなの育った環境が悪い
投稿: サイコパス | 2013年5月 5日 (日) 11時39分
連投すみません
少し訂正します
生まれつきどうしようもないヤツやどうしようもなく育ったヤツもいますね
アサハラとかオウム真理教関連の本読み漁ってると高森と共通点がチラホラ見える
投稿: サイコパス | 2013年5月 5日 (日) 11時43分
サイコパス 様
会長の母親には会ったこともありませんので、何ともいえませんが、子は親の鏡と言われますように、想像はつきます。
投稿: 飛雲 | 2013年5月 5日 (日) 20時32分