一口問答(19願・定散二善2)
問い
親鸞聖人は『一念多念証文』で、19願と定散二善を「浄土の方便の善」と仰っていますので、真実に入るためには「浄土の方便の善」が必要ということではないですか。
答え
「浄土の方便の善」とは、「欣慕浄土の善根」という意味です。
『観無量寿経』に説かれた定散二善について、親鸞聖人は「二善・三福は報土の真因にあらず。(中略)如来の異の方便、欣慕浄土の善根なり。」(教行信証化土巻)と仰っています。定散二善、世福・戒福・行福の三福は、報土に生れるまことの因ではない。これは釈尊が18願とは異なる方便の法として説かれたものであり、浄土往生を願わせるために示された善である、ということです。
つまり、浄土を願っていない聖道門の人に、浄土を願わせるために説かれたのが、定散二善ということで、前回の御文と同じことを仰っています。
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コメント
普段からここで勉強させていただきながら、こんなことを言うのもなんですが、
一口問答シリーズは、決して面白いものではないですね。S会の低レベルにこっちの
背丈を合わせる必要もないと思います。
いつものようにもっと長文で、ズバズバッとS会の邪に切り込んで、真実を開顕していただきたいものです。
投稿: 富山の売薬人 | 2012年9月20日 (木) 21時23分
富山の売薬人 様
仰ることはよくわかります。
しかし、読者の方にも様々な御要望があります。
長過ぎて読めない、内容が難しすぎて理解できない、という御意見もあります。実際、一口問答以前は相当レベルの高い内容であったと思います。
それで、現在はこれまで不満を持っておられた読者の方向けの内容と同時に、親鸞会の講師部員会員との実際の問答をベースにした実践的な問答としています。
その点は御了解いただきたいと思います。
一口問答でないエントリーでは、以前のような長文でレベルの高い論文形式で書くことを心がけます。
投稿: 飛雲 | 2012年9月20日 (木) 21時36分
早速のお返事、ありがとうございます。
そういうことでしたら、見守ってゆきます。
飛雲さんのページですので、飛雲さんのお好きなように!
投稿: 富山の売薬人 | 2012年9月20日 (木) 22時15分
富山の売薬人 様
御理解いただき、有難うございます。
できる限り多くの方の御要望に応えていきたいと考えています。
投稿: 飛雲 | 2012年9月20日 (木) 22時17分