一口問答(善人悪人10)
問い
法然上人は大原問答で、聖道門の教えを否定されたのではないですか。
答え
法然上人は大原問答(大原談義)で、聖道門の教えを否定されたのではありません。
「大原にして、聖道浄土の、論談有りしに、法門は牛角の論なりしかども、機根比べには、源空勝ちたりき。聖道門は深しといえども、時過ぎぬれば、今の機に適わず。浄土門は浅きに似たれども、当根に適い易し」(勅修御伝)とありますように、聖道門の教えは末法・法滅の時代とその衆生の機に合わないが、浄土門は末法・法滅であってでもその機に相応する、と仰って、聖道諸師も信伏したのです。
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